【ポケモン剣盾】ミドロバルジコントロール【S8ダブル 最終1903(183位)】
アローラ!(死語)
やきいも(@yakiimo_poke)です。
今回は、シーズン8のダブルバトルランクバトルで使用し最高最終レート1900超えかつ最終順位100位台を達成した構築について解説していこうと思います。
【構築経緯】
鎧の孤島の追加で新しく使用可能となったポケモンを使おうと思いリストを眺めていたところ、が目に止まったので試しに構築を組んでみることにしました。遅い素早さを生かすためにトリックルームを軸にすることに決め、高耐久のかをトリル要員として採用することにしましたが、じならしでのじゃくてんほけんの発動を狙えることからを使ってみることにしました。
また、足りない防御をいかくで補えるかつ「ねこだまし+トリックルーム」の動きを可能にできることからを採用しました。については同じ型でS7でも使用しており、トリックルーム下でこちらにとって脅威となるに対してじばくで一掃が狙えることや、あくびによるサポート型と相手に誤認させやすいことを評価して再び使うことにしました。
5体目には、ここまでの4体で厳しいやといったいわタイプのポケモンに対して大きく削りを入れられるポケモンとして(キョダイマックス個体)を採用しました。(この枠は正直あまりしっくりきておらず、いろいろ考えてはみましたが他に良さげなポケモンが見つからなかったのでとりあえずこのままずっと使っていました。)
そして最後の1枠として採用したのが(右上で異彩を放つ)です。このポケモンの採用に至った理由はいくつかあるので下に箇条書きで記します。
・では受け切ることができない+のワイドフォースをシャットアウトすることができる。
・やといった高耐久ポケモンに対して、「ちょうはつ+どくどく+はねやすめ」で相手の展開を阻害しつつ粘り勝つことができる。
・とくせい「ぼうじん」によりキノコのほうしやねむりごなを無効化することができる。
・環境に多いといったポケモン達から弱点をつかれることがほとんどなく倒されにくい。
以上のような理由からを採用することとし、6体の並びが決まりました。
【個別解説】
ドラミドロ
れいせい
171(244)-×-112(12)-163(252)-143(0)-44(0)
調整:H奇数最大でほぼHC
本構築のダイマエース。「じゃくてんほけん+てきおうりょく」の火力がヤバくて病みつきになりました。特防があまり高くないポケモンや毒・龍が弱点のポケモンであればダイマックスしていても基本的にワンパンできます(楽しい)。
ヘドロばくだんとりゅうせいぐんはタイプ一致技として、ハイドロポンプは他に特に入れたい技がなかったのでメインウェポンが通らない相手に打てる技として採用しました。まもるは二度目のトリックルーム展開を狙う際に「まもる+トリックルーム」という動きができるのが強いと感じたので採用しました。
バルジーナ
おだやか
217(252)-×-125(0)-75(0)-158(228)-104(28)
調整:同族意識で少しS振り、残りHD
いろいろしっくりきたポケモン。低速高耐久のポケモンを確実に毒殺できるポケモンとして白羽の矢が立ちました。ねむりごなやキノコのほうしが効かないのも強いです。
技についてはバルジーナの採用理由でもあるどくどく・はねやすめは確定とし、相手の変化技を止めてこちらの動きを邪魔させないようにできるちょうはつを採用しました。最後の技はちょうはつを受けたときにも仕事ができるように攻撃技であるイカサマかバークアウトで悩み、最終的にはねやすめで生存できる可能性が上がることから相手の火力を落とせるバークアウトを選択しました。 持ち物については、最大HPの半分以上のダメージを受けた際にバークアウトと合わせて次のターンの攻撃を耐えられるようにオボンのみとしました。
ガオガエン
のんき
201(244)-135(0)-141(148)-100(0)-125(116)-72(0)
調整:A168エースバーンのダイナックル(とびひざげり)耐え、残りD
環境の大体のガオガエンの下は取れているのと最遅アシレーヌの上からすてゼリフが打てることから、最遅ではなくS個体値31に下降補正をかけたものになっています。(最遅でなくて困ったことは特にありませんでした。)
トリックルームの始動をサポートするためのねこだまし、相手の火力を下げつつトリックルームエースを盤面に出すことができるすてゼリフを採用し、構築単位で少し重めな鋼タイプに対する炎打点として主にエースバーンなどのダイナックルやダイジェットに対して追加効果が狙えるしっとのほのおを選択しました。またダメおしは、横に並ぶことの多いバルジーナやサマヨールの攻撃と合わせて威力を上げることができる(サマヨールとは主にトリル下で横に並ぶ)点を評価して採用しました。
しかし後述するゴリランダーだけではバンギラスやテラキオンなどの岩タイプのポケモンがキツかったため、炎・悪どちらかの攻撃技をインファイトに変えるのもいいと思いました。
ゴリランダー(キョダイマックス個体)
いじっぱり
207(252)-181(156)-114(28)-×-91(4)-114(68)
調整:準速61族抜き、A4↑テラキオンのダイロック(いわなだれ)耐え、残りAD
構築作成当初(7月初旬)、「ダイマテラキオンどうするんや」とふと思い対抗策として考えたポケモン。(しかし実際の環境はテラキオンよりもドラパルトがダイマックスする構築の方が多く完全に産廃と化してしまった...) 何か1枠変えるなら間違いなくこのポケモンだとは思いますが代替案を思いつくことができないままシーズンが終わってしまいました()
構築全体がかなり遅いポケモンで構成されているので、草打点としてはグラスフィールド下で先制することができるグラススライダーを採用しました。残りの技としては、(ほとんどありませんが)サマヨールと並んだ際に「ねこだまし+トリックルーム」の動きができるようにねこだまし、サイクルを回せるようにとんぼがえり、しんかのきせきやとつげきチョッキといったドラミドロで倒しにくくなるようなアイテムをなくせるはたきおとすを選択しました。
とんぼがえりはほとんど打たなかったので、鋼タイプに打点を持てるように10まんばりきやばかぢからにした方がいいと思いました。
サマヨール
なまいき
147(252)-×-152(12)-×-199(244)-27(0)
調整:C161キングドラのいのちのたま+てだすけ+あめダイストリーム(ハイドロポンプ)耐え、C187ポリゴンZのいのちのたま+てだすけダイアーク(あくのはどう)耐え、残りB
トリックルーム始動枠兼じゃくてんほけん起動枠であるこの構築の要。
新環境に入ったばかりで増えると予想していたトノグドラやポリゴンZの前でもトリックルームができるように思い切って特防に厚くしました。これが思いの外生きる場面が多く、防御に厚い型と予想して出てきたでろう特殊ポケモンの攻撃を余裕を持って耐え、トリックルームを決めてそのまま勝ってしまうことも多々ありました。しかし、物理耐久を落としてしまったせいで相手の物理ドラパルトがかなり重くなってしまい、その結果ダイマドラパ+テラキのような構築に対しての勝率が著しく低くなるという弊害があったのでそれが欠点だと感じました。
技については、本構築のスタートでもあるトリルドラミドロを最大限活かすためのじならしとトリックルームは確定として、残りはノーマルタイプ以外のポケモンに対して確実に削りを入れられるナイトヘッドと回復ソースになりうるいたみわけを採用しました。
カビゴン
ゆうかん
245(76)-178(252)-108(180)-×-130(0)-31(0)
第2のトリルエース兼対イエブリ用兵器。LCQやシーズン7で使用していた個体と同じく、たなか(@tanaka_pokemon)さんのブログに掲載されていた調整・技構成をそのまま拝借しました。
ゴリランダーがいることからたべのこしやグラスシードを持ったサポート型と誤認されることが多く、相手の意識外から高火力で殴ることができて使っていて楽しいポケモンでした。この枠は他にトリルエースになれるポケモンやイエブリに対して強いポケモンならなんでもいいと思いますが、その中でも自分は使い慣れているカビゴンを選択しました。
【選出について】
基本選出
先発+後発()
基本的には「ねこだましorすてゼリフ+トリックルーム」を狙います。トリックルーム後にドラミドロの攻撃をうまく通すことができれば大体勝ちです。サマヨールの体力を温存できていれば二度目のトリル展開も狙ったりできます。カビゴンの通りが悪いときや相手にポリゴン2などの高耐久ポケモンがいるときにはバルジーナを出します。
「ガオガエン+サマヨール(+バルジーナ)」で盤面をコントロールし、エースのドラミドロやカビゴンを通していくというイメージです。
対バナコー
先発+後発
すてゼリフやバークアウトで相手の火力を抑えながらトリックルームをせずにドラミドロを通しにいきます。(トリックルーム下のコータスのあくびが厄介なため) ドラミドロでバルジーナに打点を持つポケモン(バンギラスやトゲキッスなど)を倒し切ることができればねむりごなの効かないバルジーナで詰めて勝ちです。
対イエブリ
先発+後発
相手の初手がイエッサン+ブリムオンであれば「ガエン→サマヨ+じばく」で数的有利を取りに行きます。アイアンローラーなどを警戒してイエッサンはまもるではなくこのゆびとまれを押してくれるので大体通ります。どちらもきあいのタスキでなければ3vs2の状況が出来上がるのであとはドラミドロを通して押し切ります。
対ドラパテラキ
先発+後発
不利構築。キョダイコランダ+しっとのほのおでテラキオンを狙い、そのあとドラパルトを倒すことを目指します。プレイが噛み合ってうまく倒すことができれば残りのポケモンをドラミドロ+バルジーナで詰めて勝てますが、正直こんなにうまくいくことは少ないです。
【キツいポケモン・並び】
ドラパテラキ
岩ポケモン+高速アタッカーのような並びが受けきれないためマジでキツいです。ドラパルトがダイマックスしてきたら全員破壊されます。
バンドリ
前述の通り岩タイプ+高速アタッカーの典型的な並び。うまくカビゴンのばかぢからを当てるかダイドラグーンといかくを駆使して火力を削ぐしかありません。りゅうのまいやつるぎのまいを使ってきたら大人しく降参しましょう。
絶対勝てないというわけでもないがそれなりにキツいポケモン。すてゼリフやサマヨールの高耐久を生かしてダイマックスを凌ぎ切り、トリックルームで返していくことができればなんとか戦えます。
あくびカビゴン
バルジーナのちょうはつで止められれば全く脅威ではなくなりますが、基本的に初手に投げられやすいポケモンなのでこちらがバルジーナを初手に出すことがほとんどない関係上少し対処が難しいです。交代を駆使してうまくあくびループから抜けることを目指します。
バルジーナに弱いポケモンなのでバルジーナを出せればいいのですが、取り巻き次第でバルジーナが出せないときには脅威になります。全員眠らされてオワオワリです。
(あれ、催眠キツくね...?)
【主な成績】
ランクマッチ(ダブルバトル)・シーズン8最終183位 (62勝34敗)
南白オンライン 8位/290人中 (10勝3敗)
めーぽけ交流戦(vsコウ(@kououp)さん)
†大敗†
【さいごに】
ここまで読んでいただきありがとうございました。 ダブルバトルを始めてから通算3回目かつ剣盾初のレート1900を達成することができ個人的にかなり満足しています。シーズン8はシーズン7に比べて全体的にレートがインフレしており、シーズン7なら最終2桁確実であった1900でもシーズン8の最終2桁には届きませんでした。しかし、新環境でまず1900を達成することが当初の目標だったので順位に関してはあまり気にしていません。
シーズン9はPCLの関係上シングルの方に力を入れていてダブルをやる時間があまりないので、シーズン10で最終2桁かつ自己最高レートの更新を狙っていきたいと思っています。